よくある質問



質問:
『マグネシウム文明論』には、太陽熱を利用するペガサス浄水システムは逆浸透膜法などの従来方式に比べて装置コスト、運用コストが低いと書かれていました。
しかし、実際の淡水化プラントはかなりの規模になるはずです。小さな装置で性能を出せても、大規模なプラントでは装置も大型化してまったく違う構造になるでしょうし、想定した性能が出せるとは限らないのではないでしょうか?
回答:



現在の「エネルギー通貨」は、電気です。電力網を介して流通し、熱や動力、証明などさまざまな用途に使われます。最近まで、将来のエネルギー通貨になる可能性があるのは水素だと言われていました。しかし、私たちが考える次世代のエネルギー通貨は、本物の通貨と同じ金属。アルミニウムよりも軽く、銀白色の輝きを放つ金属、マグネシウムです。
海水中には、1800兆トンという大量のマグネシウムが含まれています。このマグネシウムを「太陽光励起レーザー」を利用して製錬すれば、自動車や発電所の燃料として利用することができます。生成された酸化マグネシウムは、太陽光励起レーザーを利用することで金属マグネシウムとして再生することが可能です。
海水からマグネシウムを取り出すには、太陽エネルギーを利用した低コストで高効率の淡水化装置を使います。これはまた、世界的な水不足への解となるでしょう。
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