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アラブ諸国では潤沢なオイルマネーを利用して、すでに多数の海水淡水化プラントが稼働しています。多く用いられるのは、火力発電所などから排出される高温蒸気で海水を蒸発させて淡水を作る多段フラッシュ法です。発電所などがない地域では、海水に圧力を加え、膜(逆浸透膜)を使って塩分などを漉過する逆浸透法が普及し始めました。
ただ多段フラッシュ法は立地に制限があり、逆浸透法では海水に圧力を加えるのにかなりの電力が必要です。
私たちは多段フラッシュ法のような熱源や逆浸透法のような電力も必要としない、新しい海水淡水化技術を開発しました。詳しい仕組みは特許に関係するため、ここでは紹介できませんが、新技術は小規模の淡水化プラントでも効率がよいので、砂漠に運河を掘って海水を導き、運河沿いの各地に淡水化プラントを配置して淡水を生産、作物を栽培するといったシステムが実現できます。
このシステムの長所は淡水を配分するパイプラインなどのインフラが必要ないこと。淡水の副産物として得られるマグネシウム化合物は太陽光励起レーザーを使ってマグネシウムに変えることができる上、濃縮海水のような副産物は生まれません。
太陽光の利用法としては太陽光発電もありますが、生み出した電気をためておくことができないという欠点があります。消費地に送り出すには送電網が必要です。また太陽電池の製造にもかなりのエネルギーが必要になります。一方、マグネシウム生産への利用を考えた場合、太陽光エネルギーはマグネシウムの形でいくらでも貯蔵できます。ある程度の量がたまれば、普通の物資と同じように運び出せばよいのです。農作物やマグネシウムは、開削した運河を使って船で運べばよいでしょう。

2 Comments to “太陽エネルギーを利用した新しい海水淡水化技術”

  1. [...] 現在の「エネルギー通貨」は、電気です。電力網を介して流通し、熱や動力、証明などさまざまな用途に使われます。最近まで、将来のエネルギー通貨になる可能性があるのは水素だと言われていました。しかし、私たちが考える次世代のエネルギー通貨は、本物の通貨と同じ金属。アルミニウムよりも軽く、銀白色の輝きを放つ金属、マグネシウムです。 海水中には、1800兆トンという大量のマグネシウムが含まれています。このマグネシウムを「太陽光励起レーザー」を利用して製錬すれば、自動車や発電所の燃料として利用することができます。生成された酸化マグネシウムは、太陽光励起レーザーを利用することで金属マグネシウムとして再生することが可能です。 海水からマグネシウムを取り出すには、太陽エネルギーを利用した低コストで高効率の淡水化装置を使います。これはまた、世界的な水不足への解となるでしょう。 ○関連情報 ・マグネシウムは燃料である ・マグネシウム燃料電池 ・マグネシウムは火力発電所の燃料として使える ・マグネシウム製造には大量のエネルギーが必要 ・低コストで超高温を実現する「太陽光励起レーザー」 ・レーザーでマグネシウムを製錬できるのか? ・海水からマグネシウムを取る ・太陽エネルギーを利用した新しい海水淡水化技術 [...]

  2. Benson より:

    Please send me more information on the desalination plant which uses solar energy.

    Typlically for a 5Million litters per day, what is a ball park figure of investment we are looking at.

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